整形外科外来では手術後のリハビリテーションが行われることが多いですが、その効果はどうなのでしょうか?
昨年、理学療法ガイドラインが改訂されましたので、そちらに記載されている人工膝関節全置換術(TKA)後に対する理学療法についての内容をまとめてみます。
こちらの記事を見れば、TKA後の理学療法についてバッチリ学べますよ!!
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人工膝関節全置換術後の早期からの段階的な筋トレの効果は?
変形性膝関節症が進行すると、最終的には人工膝関節全置換術を行うことも少なくありません。
小池祐輔, 石田和宏, 宮城島一史 . 膝関節. 整形外科看護 25(10): 975-981, 2020.
手術後は、膝の変形は改善しているので積極的に運動を行ってもいい気がしますがどうなのでしょうか?
理学療法ガイドラインにおいては、「運動機能低下がある人工膝関節全置換術後の患者に対して,漸増膝伸展筋力強化運動は推奨されるか」というクリニカルクエスチョンに対して、「運動機能低下がある人工膝関節全置換術後の患者に対して,漸増膝伸展筋力強化運動を実施することを提案する.」と記載されています。
こちらの記事では、人工膝関節全置換術後の患者さんに対して早期からの段階的な筋トレを実施することの効果を検討した論文について紹介しています。
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人工膝関節全置換術後の高強度運動は安全に実施可能!
術後早期からガンガン運動したほうが改善しそうな印象がありますが、高強度の負荷で運動するのはなかなか大変ですよね。
そもそも術後早期から高強度の運動を行っても安全なんでしょうか?そして、その効果はどうなのでしょうか?
こちらの記事では、人工膝関節全置換術後に行う運動負荷として、高強度運動と低強度運動を比較した論文について紹介しています。
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人工膝関節全置換術後の筋力トレーニングの効果は?
TKA術後早期からの高強度の運動は安全に実施できますが、効果は低強度の運動とあまり差はないという悩ましい結果でした。
安全に実施できるので高強度運動を推奨しつつも、症状やモチベーションによっては、同等の効果がある低強度運動を選択するというのがいいかもしれないということでしたね。
それでは、術後早期からの積極的な筋トレは本当に不要なのでしょうか?
こちらの記事では、人工膝関節全置換術後に行う筋力トレーニングを行った効果を、従来のリハビリテーションと比較した論文を紹介しています。
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これで、TKA後の理学療法についてはバッチシですね!!
変形性膝関節症に対する理学療法の効果についてはコチラを参考にしてください。
・高強度で運動しても安全である一方で、低強度でも高強度でも運動機能の改善は変わらなかった。
・高強度で筋トレを行うと筋力の改善は期待できる。
このブログは、ガイドラインや論文などの根拠をもとに情報を発信していく予定です。
しかし、がんの病態や治療方法によっては、お読みになっているがん患者さんにはその情報が当てはまらない場合もあります。
記事の内容を参考に新しく何かを始める場合には、担当の医師や医療従事者にご確認いただくようお願いいたします。
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