抗がん剤後のしびれに感覚運動トレーニングと全身振動が効果的

 

最近は、CIPNに対する運動の効果について紹介しています。

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有酸素運動や抵抗運動を組み合わせるのが効果的とのことでしたね。

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運動によってCIPNの症状やバランス、生活の質が改善することが示されましたね。

 

他には効果的な運動はないのでしょうか?

 

お子で今回は、感覚運動トレーニング(SMT)と全身振動(WBV)がCIPNの症状におよぼす効果について調査した論文を紹介します。

  

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今回紹介する資料の概要

 

今回紹介する論文は、感覚運動トレーニング(SMT)と全身振動(WBV)がCIPNの症状におよぼす効果について調査した内容になります。

「Streckmann F, et al. Sensorimotor training and whole-body vibration training have the potential to reduce motor and sensory symptoms of chemotherapy-induced peripheral neuropathy-a randomized controlled pilot trial. Support Care Cancer. 2019 Jul;27(7):2471-2478.」. 2019年の論文になります。

 

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方法

この研究では、40人の参加者が、感覚運動トレーニング(SMT)グループ、全身振動訓練(WBV)グループ、がん患者対照群、健康対照群の4つのグループにランダムに割り当てられました。

 

介入グループは6週間、週2回運動しました。

 

SMTは、不安定な表面で徐々に難しくなるバランスエクササイズから成り立っています。

各患者は、1回のセッションで4つのエクササイズを行い、各エクササイズは3回20秒行い、各セットの間に40秒の休憩、各エクササイズの間に1分の休憩がありました。

 

WBVは、側面交互振動プラットフォーム(Milbration, Milon™)で行われました。

各トレーニングセッションは、18〜35Hzの周波数と2〜4mmの振幅で30秒から1分の振動エクササイズから成り立っています。

患者はプラットフォーム上で前足または不安定な場合は80/20%の分布で立ちます。

 

評価は、トレーニング前後に2回行われました。

 

主要評価項目は、CIPN関連症状の減少でした。

これには、末梢深部感覚、アキレス腱反射(ASR)、膝蓋腱反射(PSR)、軽い触覚知覚、位置感覚、下腿力が含まれます。

 

副次評価項目には、神経伝導速度と振幅、バランス制御、生活の質、CIPN関連疼痛が含まれます。

 

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結果

 

Streckmann F, et al. Sensorimotor training and whole-body vibration training have the potential to reduce motor and sensory symptoms of chemotherapy-induced peripheral neuropathy-a randomized controlled pilot trial. Support Care Cancer. 2019 Jul;27(7):2471-2478.

   

Table 1は、参加者の基本的な特徴を示しています。

   

この表には、各グループの平均年齢、男女比、診断(がんの種類)、神経毒性薬剤(CIPNを引き起こす薬剤)、CIPNの期間、CIPNが発生した化学療法サイクル数、治療がCIPNのために減少または中止された患者数が記載されています。

  

この表から、参加者は47〜74歳で、男女比はほぼ同じであることがわかります。

   

診断としては、乳がん、卵巣がん、腺がん、大腸がんなどがあります。

  

神経毒性薬剤としては、タキサン、プラチナ誘導体、ビンカアルカロイドなどがあります。

  

CIPNの期間は1〜5年で、化学療法サイクル数は1〜10回で発生しました。

  

治療がCIPNのために減少または中止された患者は各グループで3人ずついました。

      

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Streckmann F, et al. Sensorimotor training and whole-body vibration training have the potential to reduce motor and sensory symptoms of chemotherapy-induced peripheral neuropathy-a randomized controlled pilot trial. Support Care Cancer. 2019 Jul;27(7):2471-2478.

  

Fig. 1は、アキレス腱反射(ASR)、膝蓋腱反射(PSR)、末梢深部感覚のグループ間結果を示しています。これらは、研究の主要評価項目の一部です。

  

この図から、SMTおよびWBVグループは、アキレス腱反射(ASR)、膝蓋腱反射(PSR)、末梢深部感覚において、がん患者対照群と比較して有意な改善が見られたことがわかります。

    

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また、Pain-DETECTスコア(神経障害性疼痛を評価する質問紙)でも有意な改善が見られました。

この結果から、SMTとWBVはCIPN関連の症状を減らす可能性があることが示されました。

 

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考察

  

この研究では、感覚運動トレーニング(SMT)と全身振動(WBV)という2種類の運動方法が試され、両方ともCIPN関連の症状を減らす可能性があることが示されました。

 

しかし、両方の運動方法が異なる神経機能をターゲットにしている可能性があります。

 

SMTはより深い神経構造を活性化する一方で、WBVはより表層的な神経をターゲットにしている可能性があります。

 

この結果から、SMTとWBVはCIPNの治療法として考慮されるべきです。

 

これらの運動方法は実施可能で安全であり、患者さんにとって負担が少なく、効果が高いと考えられます。

 

今後、患者さんは医師や理学療法士と相談して、SMTやWBVを取り入れた運動プログラムを試してみることができます。

 

また、自宅でもバランスボールやバランスディスクなどを使用した感覚運動トレーニングと、機器を使用した振動刺激の両者を行うとより効果的かもしれないですね。

    

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注意
このブログは、ガイドラインや論文などの根拠をもとに情報を発信していく予定です。

しかし、がんの病態や治療方法によっては、お読みになっているがん患者さんにはその情報が当てはまらない場合もあります。

記事の内容を参考に新しく何かを始める場合には、担当の医師や医療従事者にご確認いただくようお願いいたします。

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