慢性疼痛ってただ長く続く痛みのことですか?痛みの分類について紹介

がん患者さんにとって、痛みは最も出現しやすい症状の一つです。

このブログでも、痛みに関して何回か紹介してきました。

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ただ、よく急性疼痛や慢性疼痛なんかの言葉を聞いたことあるかもしれませんが、その言葉の定義は知っていますか?

単純に痛みが持続している期間も関係していますが、実はそれだけではないんですね。

 

そこで今回は、急性疼痛や慢性疼痛といった言葉について整理して、痛みについてもう少し詳しくなってもらえればと思います。

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痛みとは何か?

まず、痛みとは何でしょう?

イメージ的には、身体にとってあまりいい印象はないですよね。

 

ただ、画像のように熱いものを触ったときに痛みがなかったらどうなるでしょうか?

上の画像では、熱さや痛みを感じた瞬間に、鍋から手を離していますが、痛みを感じなければそのまま握ったままですね。

そうなると、どんどん火傷が進行して、重症になってしまいます。

つまり、痛みを感じることで、身体を危険から遠ざけられるわけですね。

痛みは、生存を脅かす危険な状況を検知し回避するための、正常な生体防御システムというわけです。

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痛みの分類

痛みは大きくいうと、急性疼痛と慢性疼痛に分けられます。

 

急性疼痛というのは、いわゆる通常のケガなどで生じる痛みになります。

この痛みに関しては、身体の傷や炎症を知らせる警告信号として意味がある痛みになりますね。

この痛みは、修復に十分な3ヶ月以上の期間が過ぎると改善することが多いです。

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一方で、痛みには慢性疼痛と呼ばれるものが存在します。

あまり痛みの持続期間で定義することは望ましくないですが、修復に十分な3ヶ月以上の期間持続する痛みを慢性疼痛と呼ぶことが多いですね。

この痛みは、傷や炎症が治る期間を超えても続く痛みであり、警告信号としての役割を果たしていないと考えられています。

もともと痛みは警告信号として備えられている機能であるのに、その役割を果たしていないのにただただ痛いという不快な思いだけが持続しているというわけですね。

このような痛みは、傷や炎症に伴う痛みではないので、時間とともに修復して痛みが改善するわけではなく、難渋することが多いですね。

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さらに、痛みには急性疼痛を繰り返すことで3ヶ月以上持続する痛みも存在します。

これは修復に十分な3か月という期間は過ぎているものの、急性疼痛を繰り返しているため、痛みの原因となる傷や炎症が存在しているので、警告信号としての役割を果たしていないとまでは言えないでしょうね。

基本的には、急性疼痛を繰り返さなければ時間の経過とともに改善する痛みと考えられます。

ただし、急性疼痛を繰り返す慢性疼痛も、繰り返すとともに傷や炎症に関わらず痛みを感じてしまう慢性疼痛に近づいてくるので注意が必要です。

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今回は痛みの分類について紹介しました。

警告信号としての役割を果たしているかどうかが痛みの分類として重要ということですね。

 

しかし、組織が修復する期間は十分すぎているのになぜ痛いのでしょうか?

その理由がわからないとなかなか対処できないですよね。

次回は、慢性疼痛が出現するメカニズムについてご紹介します。

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まとめ
・痛みは、生存を脅かす危険な状況を検知し回避するための、正常な生体防御システム。
・急性疼痛は、身体の傷や炎症を知らせる警告信号として意味がある痛み。
・慢性疼痛は、傷や炎症が治る期間を超えても続く痛みであり、警告信号としての役割を果たしていないと考えられている。
注意
このブログは、ガイドラインや論文などの根拠をもとに情報を発信していく予定です。

しかし、がんの病態や治療方法によっては、お読みになっているがん患者さんにはその情報が当てはまらない場合もあります。

記事の内容を参考に新しく何かを始める場合には、担当の医師や医療従事者にご確認いただくようお願いいたします。

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