厚生労働省がおすすめする正しい情報の見極め方10か条　後編

前回は、厚生労働省がおすすめする正しい情報の見極め方10か条について紹介しました。

厚生労働省がおすすめする正しい情報の見極め方10か条　前編

2023年7月1日

今回はその続きになります。

https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/index.html

６．因果関係を見定めよう

例えば、「雨乞いをして雨が降ったらそれは雨乞いの効果？」という場合、雨乞いと雨が降ったことの間に因果関係があるかどうかを確認することが大切です。

実際には、雨が降った原因は、気象条件や気圧配置など、様々な要因によって決まります。

そのため、雨乞いが雨を降らせた唯一の原因であるとは限りません。

このように、ある出来事が別の出来事の原因であるかどうかを確認することで、出来事の全体像を正しく理解することができます。

また、正しい因果関係を理解することで、問題解決のための適切な対策を立てることができます。

７．比較されていることを確かめよう

例えば、「このサプリメントを飲んだら病気が治った」という場合、そのサプリメントが病気を治した唯一の原因であるかどうかを確認することが大切です。

実際には、病気が治った原因は、そのサプリメントだけでなく、医師の治療や生活習慣の改善など、様々な要因によって決まります。

そのため、「このサプリメントを飲んだら病気が治った」という表現は、「このサプリメントを飲んだ人と飲まなかった人を比較した場合、このサプリメントを飲んだ人の方が病気が治りやすかった」という意味になります。

このように、あるものを別のものと比較する場合には、それらが正しく比較されているかどうかを確認することで、正しい理解ができます。

また、正しい比較に基づいて判断することで、適切な選択ができます。

８．ネット情報の「うのみ」はやめよう

例えば、「個人のブログ記事に書かれていた聞き伝えの内容を信頼しても大丈夫？」という場合、そのブログ記事が信頼できるかどうかを確認することが大切です。

実際には、個人のブログ記事に書かれている内容は、その人が聞いた話や個人的な意見である可能性があります。

そのため、そのブログ記事が示す情報が正しいかどうかを確認するためには、その情報がどこから来ているのか、どのような根拠があるのかを確認することが重要です。

このように、インターネット上の情報を受け取ったときには、「その情報を鵜呑みにしない」ことで、正しい理解ができます。

また、正しい理解に基づいて判断することで、適切な選択ができます。

９．情報の出どころを確認しよう

例えば、「メディアや書籍で商品の宣伝を行う広告塔のような医師はいる？」という場合、その情報が正しいかどうかを確認するためには、その情報がどこから来ているのか、どのような根拠があるのかを確認することが大切です。

実際には、医師が商品の宣伝を行うことはありますが、その医師が資金提供してもらっている企業にの宣伝ばかり行っている可能性もあります。

そのため、医師が提供する情報が正しいかどうかを確認するためには、その情報がどこから来ているのか、どのような根拠があるのかを確認することが重要です。

１０．物事の両面を見比べよう

例えば、「健康食品は食品だからどれだけ食べても大丈夫？」という場合、健康食品について考えるとき、その健康食品の良い面と悪い面の両方を考慮することが大切です。

実際には、健康食品には、栄養価が高く、健康に良い成分が含まれているという良い面があります。

しかし、健康食品にも過剰摂取による問題がある可能性があります。

そのため、「健康食品は食品だからどれだけ食べても大丈夫？」という問いに対しては、「健康食品は適量を守って摂取することが大切です」という回答が適切です。

https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/index.html

まとめ

とりあえず、5か条目までをまとめました。

本当にそれが原因なのか因果関係をしっかり考えて、情報の出所が信頼できるかどうかを確認することが大事ですね。