骨粗鬆症患者さんにおすすめの7種類の運動 

今回は、骨粗鬆症患者さんが行った方がいい運動の種類を紹介します。

がん患者さんも骨密度は低下しやすい場合があるので、知っておいた方がいいでしょう。

 

以前、がん患者さんにも関係ある骨粗鬆症について紹介しました。

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今回は、がん患者さんも関係がある骨粗鬆症に対して、どのような運動が推奨されているかを紹介します。

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まとめ
・がん患者さんも関係がある骨粗鬆症に対して、どのような運動が推奨されているかを紹介。

・ウォーキングは運動の基本として推奨される。

・骨密度と筋肉は強い関係性があるので、筋トレも推奨される。

・骨への刺激としては、ジャンプ運動や踵落としを、骨への負担がかかり過ぎないように注意しながら行いましょう。

・転倒予防としては、片足立ちや太極拳を頑張ってください。

ウォーキング

先ほども紹介しましたが、まずはウォーキングが第一選択肢になりますね。

骨に対する刺激が必要なので、一歩一歩荷重をかけるのはいい刺激になります。

可能であれば7000-8000歩/日の歩数を目標に頑張りましょう。

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ジャンプ運動

 

ウォーキングが大丈夫であれば、さらに負荷をアップさせるならランニングや軽いジャンプ運動がおすすめです。

ランニングよりも軽いジャンプを10回行った方が骨密度が改善したとの報告もあります。

骨がもろいと負荷がかかりすぎる可能性があるので、注意しながら行いましょう。

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筋トレ

最近では骨と筋肉の関係性が注目されており、骨への刺激だけでなく筋肉への刺激で骨密度が改善することが報告されています。

つまり、筋トレを行うことでも骨密度改善が期待できるというわけです。

筋トレはスクワットなどの下肢の運動が中心がいいでしょうが、行いやすい運動で全身的に鍛えていっても構いません。

まずは始めることが大事です!!

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踵落とし(つま先立ち)

メディアで紹介されている運動の一つとして、踵落としという運動が挙げられます。

この運動は、つま先立ちとほとんど同じですが、踵を下ろすときに少し勢いをつけて踵を地面に卸すようにします。

踵が床にぶつかる刺激を加えるわけですね。

つま先立ちで筋肉に刺激して、踵落としで骨に刺激を加えるというわけです。

骨がもろいと床への衝撃でも骨折する可能性がありますので、ほどほどの衝撃にするように注意してください。

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片足立ち

片足立ちもおすすめの運動です。

骨粗鬆症患者さんでもっとも注意するのが、転倒による骨折です。

片足立ちはバランス練習になるので、転倒予防に非常に有用です。

残念ながら、骨密度を改善する効果は乏しいようなので、他の運動と組み合わせて、転倒予防と骨密度改善を図っていくのがいいでしょう。

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全身振動刺激(ブルブルマシーン)

相羽 達弥、大須賀洋祐、大久保善郎、他. 全身振動刺激を用いた運動プログラムが高齢者の身体機能および筋力に及ぼす効果健康支援 第19巻2号 137-146,2017

ブルブル振動する装置の上で運動するのが健康にいいような通販番組がよくあってますね。

医療の場面でも、全身振動刺激装置の運動は注目されています。

当院が購入した機器のメーカーさんは、1秒間に50回の振動がくるので、1秒間に50歩、1分間で3000歩歩くのと同じ刺激がきますと豪語していました。

実際に揺れる回数と1歩分の骨への刺激が、イコールかどうかは怪しいところですが・・・。

しかし、あまりウォーキングができない人にとって、振動の刺激が骨への刺激になることは間違いないでしょう。

骨密度を向上させるという論文もちらほら見かけるので、運動として推奨してもいいでしょう。

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太極拳

最後に紹介するのが太極拳です。

骨密度に限らず、太極拳が健康に及ぼす影響はちらほら論文で紹介されています。

ゆっくりとした動きなので、骨折のリスクも少ないような印象です。

私の患者さんにもちらほらいらっしゃいますが、習い事の中にもよく見かけるので、通って習うのがやりやすい運動ではないでしょうか。

 

今回は、骨粗鬆症患者さんにおすすめの運動について紹介しました。

骨折や店頭に注意しながら、骨密度改善、転倒予防ができるように頑張りましょう!

まとめ
・がん患者さんも関係がある骨粗鬆症に対して、どのような運動が推奨されているかを紹介。

・ウォーキングは運動の基本として推奨される。

・骨密度と筋肉は強い関係性があるので、筋トレも推奨される。

・骨への刺激としては、ジャンプ運動や踵落としを、骨への負担がかかり過ぎないように注意しながら行いましょう。

・転倒予防としては、片足立ちや太極拳を頑張ってください。

注意
このブログは、ガイドラインや論文などの根拠をもとに情報を発信していく予定です。

しかし、がんの病態や治療方法によっては、お読みになっているがん患者さんにはその情報が当てはまらない場合もあります。

記事の内容を参考に新しく何かを始める場合には、担当の医師や医療従事者にご確認いただくようお願いいたします。

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