前回の記事ではウォーターベッドの効果について紹介しました。
ウォーターベッドは自律神経や身体面、心理面に好影響があるようでしたね。
国内ではウォーターベッドの研究は少なかったので、海外の論文も含めて探してみたのですが、なかなか見当たらないですね・・・。
海外ではウォーターベッドというものがないのか、検索の言葉が間違っているのか・・・・。
似たような治療方法だと、海外の論文では「spa therapy」という言葉がよく使用されていました。
温泉に入るのがベースで、マッサージや運動、エステなどを含めた治療のようです。
今回は「温泉療法」と日本語訳しておきますね。
そこで今回は、温泉療法が慢性腰痛に効果があるのか調査した論文について紹介します。
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今回紹介する論文は、慢性腰痛患者さんに対する温泉療法の効果について検討したメタアナリシスです。
「Bai R, Li C, Xiao Y, Sharma M,et al. Effectiveness of spa therapy for patients with chronic low back pain: An updated systematic review and meta-analysis. Medicine (Baltimore). 2019 Sep;98(37):e17092.」2019年に発行された論文です。
今回は、メタアナリシスといって、慢性腰痛がある方を対象として、温泉療法の効果について研究した論文を集めて、その結果をまとめるという統計手法を用いています。
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Bai R, Li C, Xiao Y, Sharma M,et al. Effectiveness of spa therapy for patients with chronic low back pain: An updated systematic review and meta-analysis. Medicine (Baltimore). 2019 Sep;98(37):e17092.
合計327 件の研究が最初にデータベースから検索され、12 件のランダム化比較試験研究が適格基準を満たし、それらのデータはメタアナリシスで評価されています。
介入方法は、温泉療法が3件、泥パック療法を伴う温泉療法が2件[44,45]、理学療法を伴う温泉療法が7件です。
ほとんどの試験で治療期間は3週間程度でした。
すべての試験で、有害事象は報告されていません。
これらの試験は、ハンガリー、トルコ、フランス、およびクロアチアで行われ、温泉療法の温度は31℃から38℃でした。
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結果
Bai R, Li C, Xiao Y, Sharma M,et al. Effectiveness of spa therapy for patients with chronic low back pain: An updated systematic review and meta-analysis. Medicine (Baltimore). 2019 Sep;98(37):e17092.
こちらの図は痛みについての結果を表しています。メタアナリシスで使用されるフォレストプロットという結果になります。
細かい内容は難しいので、右の横棒とひし形だけに注目してください。
ひとつひとつの横棒は、ひとつひとつの論文の結果を表しています。横棒が縦線より左に寄るほど痛みが増悪する、右に寄るほど痛みが改善するという結果になります。
そして、下のひし形が、それぞれの論文の結果を統合した結果となります。
つまり、このひし形が左に寄るほど痛みが増悪する、右に寄るほど痛みが改善するという結果になります。
今回はひし形が右に寄っていますので、温泉療法によって慢性腰痛の強さが軽減するという結果が認められているわけです。
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今回の研究結果では、温泉療法は慢性腰痛を改善させることが明らかとなりました。
温泉療法は、温熱の効果と水圧によるマッサージ効果などが含まれているので、ウォーターベッドに少し近い治療かなと考えています。
どの論文も、おおむね、週5回の30分間くらいの治療だったようです。
それを3週間程度行うことで3週間~3か月程度の疼痛効果が期待できるという結果になっています。
ウォーターベッドとは異なる治療ではありますが、参考にするのであれば、慢性腰痛患者さんもウォーターベッドを週5回で3週間くらい試してみると、効果が期待できるかもですね。
アニメ・キャラクター公式グッズ・公式ライセンス商品専門サイト「colleize(コレイズ)」このブログは、ガイドラインや論文などの根拠をもとに情報を発信していく予定です。
しかし、がんの病態や治療方法によっては、お読みになっているがん患者さんにはその情報が当てはまらない場合もあります。
記事の内容を参考に新しく何かを始める場合には、担当の医師や医療従事者にご確認いただくようお願いいたします。
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