ホットパックは疼痛に対して効果があるのか?

前回の記事ではホットパックが柔軟性におよぼす効果について紹介しました。

ホットパックは柔軟性に対して効果がある?どれくらいの時間行えばいい?

2023年6月6日

5分間でも柔軟性が改善する可能性があるのは驚きでしたね

 

それ以外にも血流量の改善も期待できる結果でした。

血流が改善すると、発痛物質の除去による疼痛改善も期待できるかもしれないですね。

実際に、ホットパックって疼痛緩和目的で使用することが多いですよね。

   

そこで今回は、ホットパックが痛みに対して及ぼす効果について紹介します。

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ホットパックによる疼痛の改善

Ho-Jin Shin et al: Int J Environ Res Public Health.

こちらの研究は慢性的な非特異的な首の痛みを伴う35人を対象にソルトパックという温熱療法の効果を調査しています。

対照群(n= 17)は首の安定化運動を1日2回5日間(10セッション)40分間実施しています。

そして、介入群(n = 18)は、対照群の運動に加えてソルトパックを使用した温熱療法を30分間実施しています。

2週間の介入の結果、2週間後の安静時痛、運動時痛、疼痛閾値、頚部の障害度が改善しています。

 

単純に運動を行うだけでなく、ホットパックのような温熱療法も追加すると、痛みの強さが弱くなり、ちょっとした刺激で痛みを感じにくくなり、頚の動きが良くなるという結果ですね。

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ストレッチ前のホットパックもおすすめ

嶋田有紗 他:理学療法の歩み . 2018

また、こちらの研究は20歳代の健常者17名を対象に、ハムストリングスにホットパックを20分間実施しています。

そして、開始後5分、20分でハムストリングスの伸張痛と膝最大伸展角度の変化を比較しています。

  

結果として、開始後5分から伸張痛、膝最大伸展角度が改善しています。

これは、ホットパックによりハムストリングスを伸張するときの痛みが軽減して、その分膝が伸びやすくなったという結果ですね。

しっかりストレッチを行いたいなら、5分間ホットパックを行った後に実施したほうが効果がありそうですね。

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Nakamura M, et al: Effects of hot pack application before high-intensity stretching on the quadriceps muscle. International Journal of Therapy and RehabilitationVol. 28, No. 10. 2021

また、こちらの研究は健常男性21名を対象に、大腿四頭筋にホットパックを20分間実施しています。

そして、高強度のストレッチを繰り返して、ストレッチ時の疼痛や膝最大屈曲角度の変化を比較しています。

  

結果として、ストレッチ前にホットパックを行うことで、ストレッチ時の疼痛が軽減し、膝屈曲角度の改善が認められています。

 

こちらの研究でもホットパックを行うことで疼痛が軽減して高強度のストレッチが可能になるといった結果ですね。

ホットパックを行うことで筋硬度も改善するし、高強度ストレッチをしやすくなるので運動による柔軟性改善も期待できるということですね。

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注意
このブログは、ガイドラインや論文などの根拠をもとに情報を発信していく予定です。

しかし、がんの病態や治療方法によっては、お読みになっているがん患者さんにはその情報が当てはまらない場合もあります。

記事の内容を参考に新しく何かを始める場合には、担当の医師や医療従事者にご確認いただくようお願いいたします。

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