前回の記事ではウォーターベッドや温泉療法の効果について紹介しました。
温泉や水圧でのマッサージというのはいい効果がありそうな結果でしたね。
しかし、整形外科外来ではウォーターベッドはだいぶ普及している印象ですが、なかなか通常の病院にどこにでもウォーターベッドってあるわけではありません。
リハビリで温める治療と言えば、真っ先に思いつくのはホットパックです。
以前は湯煎して温めるようなものも多かったですが、最近では電源を入れて電動熱で温めるタイプも多くなっていますね。
そこで今回は、ホットパックの効果についてまとめたガイドラインやレビューについて紹介します。
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ホットパックとは、温熱刺激によって治療する方法の一つです。
一般的な効果としては、
- 末梢血管が拡張し、血行が改善することによる疼痛物質の発散
- Aδ・C線維といったの神経の閾値向上(刺激に対して強くなる)
- 筋柔軟性の改善
- 筋肥大
- 筋持久力の向上
などが挙げられます。
一番目的として多いのは、痛みを和らげる効果ですが、筋肉の柔軟性改善や筋肥大といった筋肉に対する効果も期待できるようです。
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ホットパックの禁忌として記載されているのが
- 心疾患
- 感染症
- 有熱者
- 血圧異常
- 急性期疾患
- 悪性腫瘍
- 出血傾向
- 循環不良部位
- 温覚鈍麻がある場合
などが挙げられます。
温めて血行を良くする治療方法なので、腫れや熱感、出血などがある急性期疾患では使用しない方がいいでしょう。
また、感覚が鈍い部分には知らないうちに低温やけどになったりするリスクがあるので注意が必要です。
膝に直接貼るジェルシート型ヒアルロン酸『ヒアロエイド』ガイドラインにおけるホットパックの効果
理学療法ガイドライン第1版. 2011
こちらは2011年に出版された理学療法ガイドライン第1版に記載されている温熱療法の推奨度です。
ホットパックに関しても記載されています。
背部痛や肩関節周囲炎に対しては、ホットパックが効果があったという報告はあるようですね。
理学療法ガイドラインは2022年に第2版が出版されたのですが、そちらにはホットパックに関しては詳細な記載がなかったので、少々古いですが第1版から引用しております。
マンガ無料立ち読み温庵法の効果に関するレビュー
江上 京里 他:日本看護技術学会誌. 2008
こちらも2008年の論文で少々古いですが、看護師さんが温庵法の効果についてまとめたレビューになります。
ホットパック以外にも蒸しタオルや湯たんぽなど様々な方法が検討されています。
血流、便秘、疼痛、自律神経、心理、睡眠など多くの効果が期待できそうな結果となっています。
痛みだけでなく、蠕動運動や便秘などに対しての効果を検証しているのは看護師さんならではですね。
便秘も場合によっては非常に大きな問題なりますので、ホットパックを手段の一つとして考えてもいいかもですね。
プロがスタイリングしたコーディネートをご自宅にお届け!DROBE(ドローブ)このブログは、ガイドラインや論文などの根拠をもとに情報を発信していく予定です。
しかし、がんの病態や治療方法によっては、お読みになっているがん患者さんにはその情報が当てはまらない場合もあります。
記事の内容を参考に新しく何かを始める場合には、担当の医師や医療従事者にご確認いただくようお願いいたします。
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