前回の記事では痛みとこころの関係について紹介しました。
慢性疼痛は、身体だけでなく認知・感情・社会・スピリチュアルなどにも影響をおよぼすことが多いということでしたね。
それでは、慢性疼痛患者さんが身体だけでなく、認知・感情・社会・スピリチュアルなどに問題がないかどうかは、どうやってチェックしたらいいのでしょうか?
今回は、慢性疼痛患者さんの、落ち込みや認識のチェック方法について紹介します。
最短1ヶ月で動画編集スキルが身につく!【クリエイターズジャパン】慢性疼痛患者さんの痛みに関わる3つの側面
単純に「痛い」といっても、それには3つの側面があると言われています。
①感覚的側面
これは、いわゆる通常の痛みの感覚になります。
どの部分が痛むのか?
その痛みの強さはどれくらいなのかといったところですね。
上の図のような身体図や点数で評価することが多いですね。
ひきこもり・不登校・休職からの社会復帰の悩みに②情動的側面
これは、痛みがどれだけいやかといった気持ちの側面になってきます。
例えば、痛みがあると落ち込んでしまう、気持ちが暗くなってしまうなどがこれに該当します。
Arroll B, et al. BMJ. 2003
このようなうつや落ち込みをチェックする方法は、非常に様々あります。
その中でも、たった2つの質問で簡便に行えるのが上記の評価になります。
気分が落ち込んだり、憂鬱な気分であったり、普段楽しめていることが最近は楽しめてないなと感じるときは、情動的側面が関係している可能性があるので注意しましょう。
もちろん、これだけで問題があると確信できるわけではないですので、この評価に該当するような場合は、心療内科などの専門家にちゃんと診察してもらった方がいいかもしれないくらいに考えてください。
全国12万件の看護師求人まとめて検索!【看護師求人EX】③認知的側面
これは痛みをどのように捉えるかという認知的な側面になります。
例えば、「痛みはあるけど生活できていれば大丈夫」と考えるか、「痛みはどうしようもなくて恐ろしいもの」と考えるかといったところですね。
慢性疼痛患者さんの痛みに対する認識の一つに、「破局的思考」というものがあります。
これは、「痛みに対して悲観的で過剰にとらわれてしまう考え方」のことです。
①反芻:「痛みが消えるかどうか,ずっと気になる」というように繰り返し痛みのことを考えてしまう。
②無力感:「痛みは恐ろしく、何もできない」というように痛みから逃れる方法がないと考えてしまう。
③拡大視:「痛みがひどくなるのではないか」と痛みを必要以上に強い存在に考えてしまう。
というような痛みに対する認識がある場合には、同じ痛みであっても、より強く感じてしまうようになるので注意しましょう!
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今回は、性疼痛患者さんの、落ち込みや認識のチェック方法について紹介しました。
単純に痛みの部位や強さをチェックするだけでなく、落ち込みや認識についてもチェックする必要があるということですね。
落ち込みや破局的思考といった特徴がある場合には、過剰に痛みを感じやすくなりやすいですので、そのような状態になってないかチェックしてみてくださいね。
WEBお申込み特典!最大50,000円キャッシュバック!【ソフトバンク光】・気分が落ち込んだり、憂鬱な気分であったり、普段楽しめていることが最近は楽しめてないなと感じるときは、情動的側面が関係している可能性がある。
・破局的思考という、「痛みに対して悲観的で過剰にとらわれてしまう考え方」がある場合には、認知的側面が関係している可能性がある。
このブログは、ガイドラインや論文などの根拠をもとに情報を発信していく予定です。
しかし、がんの病態や治療方法によっては、お読みになっているがん患者さんにはその情報が当てはまらない場合もあります。
記事の内容を参考に新しく何かを始める場合には、担当の医師や医療従事者にご確認いただくようお願いいたします。
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