血液がん患者のだるさ、倦怠感の原因は??【研究報告】

血液がん患者の だるさの原因は??

前回は 第26回日本緩和医療学会学術大会において、優秀演題を受賞したことを報告させて頂きました。

第26回日本緩和医療学会学術大会優秀演題受賞!!!【学会報告】

2022年1月18日

受賞した演題名は、「入院化学療法中の造血器腫瘍患者の倦怠感に関連する因子の検討」です。

簡単に言うと、血液がん患者さんの体のだるさの原因を調べた研究です。

以前もお話ししたように、血液がん患者さんは軽めの運動でも行った方がいいのですが、体がだるくてできないことが多いです。

抗がん剤中の血液がん患者の低強度運動は効果がある

2021年4月11日

体のだるさの原因がわかれば、それに対応して、運動を積極的に行えるようになるかなと思って調べてみました。

今回はその内容について紹介させていただきます。

この記事の要約
・血液がん患者さんのだるさの原因について解説。

・血液がん患者さんのだるさの一番大きな原因として「うつ」が挙げられた。

・ほかの原因としては、痛みや日常生活動作も挙がった。

・からだがだるいときは、なんとか気分転換してみるといいかも。

対象

今回の研究の対象は、入院して抗がん剤治療を実施した血液がん患者さん90名です。

平均年齢65.3±13.3歳となっています。

方法

体のだるさ(倦怠感)はCancer Fatigue Scaleという質問紙を使用して点数化しています。

点数が高いほど倦怠感が強いということになります。

 

そして、倦怠感の原因となりそうなものとの関係を調査しました。

倦怠感の原因となりそうなものを以下の通りです。

 

【基本情報】

性別、年齢、ヘモグロビン、CRP、栄養状態

※ヘモグロビンは貧血の指標、CRPは炎症の指標です。

 

【運動機能】

握力、膝伸展筋力、歩行速度、ADL

※膝伸展筋力は脚の筋力、ADLは日常生活を手助けなく行える能力のことです。

 

【身体症状】

痛みの有無、睡眠障害の有無

 

【精神症状】

不安、うつの強さ

 

個人的には血液がん患者さんは、貧血が強いので、貧血で倦怠感や息切れがあるんじゃないかなと予想しました。

また、治療中に運動機能も落ちるので、筋力や体力が落ちて疲れやすいなんてこともありそうですよね。

 

結果

最も倦怠感の原因となっていたのは「うつ」でし

それ以外には、痛みの有無やADL(日常生活動作)が原因として挙がりました。

貧血や筋力が、あまり関係ないのはちょっと意外でしたね。

 

血液がん患者さんは、運動機能や身体症状に関わらず、うつになると倦怠感が生じやすいということですね。

すべてを精神的な問題に考えるのはダメですが、

「病も気から」という言葉通り、気持ちを強く持つことは大事ですね。

体がだるくて動けないようなときは、なんとか気分転換できるようなことを考えてみるといいかもです。

まとめ
・血液がん患者さんのだるさの原因について解説。

・血液がん患者さんのだるさの一番大きな原因として「うつ」が挙げられた。

・ほかの原因としては、痛みや日常生活動作も挙がった。

・からだがだるいときは、なんとか気分転換してみるといいかも。

血液がん患者の だるさの原因は??

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